ピュアラブ!




わかってない。




恭ちゃんは、ぜんっっぜんわかってない。




私がどれだけ恭ちゃんのことが好きか。




こんなに好き好き言っても、あしらわれるだけなんだもん…



私に、興味、無いのかな…




…あーダメ!ダメダメ!!



こんな考えたって暗くなる一方!!



ネガティブ思考は停止停止ッ!!




「買ってきたぞ。 …チビ姫?」



「…え?」




目を閉じグルグルと物思いに耽っていた私が目を開けると、そこには心配そうに覗き込む恭ちゃんの顔が…!




「うわあぁっ!?」



「お、おい!」




恭ちゃんの腕が、驚いてよろめく私の腕をつかまえる。




……び、びび…びっくりしたよ!!



あんな近くに顔!!



か、かかかかっこいいよおぉぉぉぉ!!!




「大丈夫か?」



「うん、全然平気!へへっありがとね!」



「…ん。」




優しく微笑む表情なんて、まさに王子。




あー……




好きだぁ………






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