雨の日に、キミと一緒に創るエロ。

 「違う角度から描くとかあるっしょ。 あと、何なわけ?? このやり過ぎ感満載のポーズ」

 白木氏が、ワタシの1番の自信作を見ながらこき下ろした。

 「このポーズがあのDVDの最大のハイライトだったんだって!!」

 この時人妻が、『え??  死ぬ??』ってくらい喘ぎまくってたんだよ。

 そんなん、描かなきゃダメでしょーが。

 「だからってオマエ、このポーズした事ある??」

 アレ?? さっきは『千秋さん』って呼んでくれたではないか、白木氏よ。

 オマエって・・・。 ワタシ、お客さんなんですけど。

 「あるわけないでしょーが。 恥ずかしい」

 「だろうが。 こんな腰捻って陰部見やすくしたり、わざとらしく脇の下全開に見せるのなんかAVの世界だけだわ」

 『コレはボツになって当然だな』と白木がタケくんに同意を求めれば、タケくんも『オレが担当でもボツっスネ』と笑った。

 くっそー。

 「でも、漫画だってフィクションの世界なんだから、多少は大袈裟に描かないとでしょ!!」

 「多少大袈裟に描いて、大事な部分を吹き出しにして萎えさせてどうするんだよ」

 白木氏は、ワタシの反論をいとも簡単に跳ね返した。
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