雨の日に、キミと一緒に創るエロ。

 「だから明日、流山登先生のアトリエに見学に行く事になった」

 何気なく言ったワタシの言葉に、

 『流山登?!!』

 白木とタケくんが声を揃え、目を見開いて喰いついてきた。

 「いーないーな!! オレも行きたい!! 流山先生は人生の大先生!!」

 タケくんがテーブルを『ドンドン』叩きながら大興奮。

 「流山先生の描く漫画は男の浪漫だよなー」

 白木がはしゃぐタケくんの肩を組んだ。

 ・・・さすが流山先生。

 名前だけでこんなに人を喜ばせるとは・・・。

 「・・・イヤイヤイヤ。 どーでもいいけど、パスタまだですか??」

 コイツら、シゴト忘れてない??

 ワタシ、お腹空いているんですけど。

 「あ、忘れてた。 もう出来る頃だなー」

 と言う白木氏の素振りに悪びれが一切ない。

 何だよ!! やっぱり忘れてたのかよ!! 白木!!
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