雨の日に、キミと一緒に創るエロ。

  ドアの取っ手を引き、中に入ると、

 「昨日はどうもありがとうございましたー」

 出入り口付近で、昨日のイケメンウェイターに借りた傘を返しに来ただろう若い女子が3人ほどそのウェイターに群がっていた。

 「いーえ」

 今日もアイドル顔負けの笑顔を振り撒くイケメンウェイター。

 ・・・この男、何人の女に傘貸したんだ。

 てゆーか、なんか嫌。

 ワタシまで、傘を返しに来たと言う名目でイケメンに会いに来たみたいに思われるじゃん。

 ワタシは純粋に傘を返そうと思い、そしてただ、空腹と言う生理現象で来たと言うのに・・・。

 傘を握りしめながら眉をひそめていると、

 「あ、お客様も昨日の傘、わざわざ持って来て下さったんですか??」

 ワタシの存在に気付いたそのイケメンが、それはそれはキラキラスマイルで近づいて来た。

 『お客様も』

 そうですけど、違います。 一緒にしないで頂きたい。

 「・・・昨日は有難うございました。  ・・・日替わりパスタを食べに来ました」

 決してアナタに会いたかったワケではないのですよ、ワタシは。

 『このブサイク、チョロいな』とか思われたくないのですよ、ワタシ。
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