マー君(原作)
それが、私の心のケアだから。

「なんで、竹村君、あんなこと……」

口を開くのもだるかった。

メールではあんなに元気に振る舞ってみせていたのに。

きっとあれも竹村君が死んだ後で気が動転していたからかもしれない。

でも、今はあの時ほど威勢のいいメールは打てそうにない。

あんな光景見たら誰だって心身伴に重くなる。けど……。

携帯の黒い画面に映る自分の顔を見つめながら、ぽつりと漏らした。

「なんで、死んだんだろう? 竹村君」

それが気になっていた。

今はそんなことより竹村君の死を悲しみ、悼まなければならないはずなのにそれができない。

おかしな話だ。

クラスメートが目の前で死んだのに、それを悲しむ前に疑問を抱くとは。

それもあの奇妙な台詞のせいだ。

僕はマー君。

皆が噂している中、いきなり現れたため実感がなかった。

マー君。

そんな噂がマー君を呼んでしまったのかもしれない。

雫はピンク色の部屋の天井を見上げた。

ベットに仰向けになっていた。

ベットから見る天井は違和感がある。

じっと見ていれば、そこに何かが現れそうな、そんな気がする。
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