マー君(原作)
「なお、この現象により各携帯電話会社のサービスセンターではアクセス負荷が生じているそうで、うまくメールが送信されなくなっています。

更にインターネット上でマー君に関する情報が溢れ、こちらもアクセスしずらい状況にあります。

いきなり始まった、この騒動、これはマー君という人物を中心に起きているようで、各県の警察が調査に乗り出したそうです」

女性アナウンサーは黙々と報告を続ける。

まだ事件といった事件が起きていないためか、落ち着いている。

そこへ、新しい情報が入ってきたようで、脇からアシスタントが素早くアナウンサーに資料を渡す。

その途端、ロボットのように業務的だった顔に電流が走ったかのように表情が変わった。

「たった、今この件に関する新しい情報が入りました!」

声が上ずるのを押さえるのがわかる。

雫はごくりと唾を飲み、女性アナウンサーの次の言葉を待った。

今や家族皆テレビに釘付けだった。

テーブルにあるカレーはもはや彼女らの腹を満たしてはくれないようだった。
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