マー君(原作)
その続きを聞く前に、洋太は勢いよく立ち上がって雨の母親から離れた。彼女はいつの間にか、手に包丁を持っていた。

その刃先は洋太に向けられていた。

「それで、雨はいなくなったんですよ、フフフフ。洋太さん、あの記事本当に本当に好評でしたね。

でも、私と夫はあの記事嫌いなんですよ。だってあれ――」

雨の母親は両手で包丁を握り、次の瞬間、ソファから離れた洋太に勢いよく突進した。

「事実なんですから!」
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