マー君(原作)
<6>
「そう・・・・・・わかった。何かわかったら連絡して」
雨は電話を切り、携帯電話を下ろした。彼女は一人廊下に立っていた。成幸達は部屋にいる。つい先程、成幸から全てを聞いた。そのせいか少し動揺していた。
いや、動揺というより興奮していると言ったほうがいいかもしれない。だが−−。
狭い廊下をゆっくりと歩く。左右を壁に囲まれ、いくつか部屋が並んでいる。廊下の奥に小さな窓があり、そこから月の光が差し込んでいる。いつの間に日が暮れ、外は闇に包まれていた。雨は開いているその窓に近づく。
「風が冷たい・・・・・・」
夏もそろそろ終わるのだろう、夜風がいつになく肌寒かった。そよ風が雨の綺麗な黒髪を揺らす。
「寒い−−」
それでも窓は閉めない。今は風に当たっていたかった。落ち着くために。
「雫、私、間違ってないよね? これで良かったんだよね?」
更に窓に近寄り、外に顔を出して雲一つない夜空を見上げる。三日月が美しく、それでいて大胆に輝いている。
「そう・・・・・・わかった。何かわかったら連絡して」
雨は電話を切り、携帯電話を下ろした。彼女は一人廊下に立っていた。成幸達は部屋にいる。つい先程、成幸から全てを聞いた。そのせいか少し動揺していた。
いや、動揺というより興奮していると言ったほうがいいかもしれない。だが−−。
狭い廊下をゆっくりと歩く。左右を壁に囲まれ、いくつか部屋が並んでいる。廊下の奥に小さな窓があり、そこから月の光が差し込んでいる。いつの間に日が暮れ、外は闇に包まれていた。雨は開いているその窓に近づく。
「風が冷たい・・・・・・」
夏もそろそろ終わるのだろう、夜風がいつになく肌寒かった。そよ風が雨の綺麗な黒髪を揺らす。
「寒い−−」
それでも窓は閉めない。今は風に当たっていたかった。落ち着くために。
「雫、私、間違ってないよね? これで良かったんだよね?」
更に窓に近寄り、外に顔を出して雲一つない夜空を見上げる。三日月が美しく、それでいて大胆に輝いている。