マー君(原作)
「私は、私はっ、雫を助けるんだ。絶対に−−」

「雨」

声を聞いたのか、部屋にいた亜理紗が廊下に出てきていた。雨は心配そうにこっちを見ている彼女に優しく微笑んだ。

「大丈夫だよ。ただ疲れていただけ」

「本当?」

「本当に」

雨は無理に笑って見せ、亜理紗を納得させた。

「さぁ、中に入った入った、話すことがあるからね」

そう言いながら亜理紗を部屋に押し戻した。雨は明かりが漏れる部屋に入る前に、もう一度外を眺めた。

まだ始まったばかりなんだ。

これからなんだ。

私は屈しない。

例え両親が敵になろうと。
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