マー君(原作)
日本政府? 対外国? 何を言っているんだ、この男は。

洋太はあまりの突飛拍子な話に、立ち尽くしていた。いきなりこんな意味の解らないことを言われても、それを信じることができなかった。

「日本政府?」

「そうだ。マー君とは我々が作った他国の侵略を防ぐ、つまり防衛対策である。言い方を変えれば――兵器だ。ウィルス兵器。新種のな。

貴様は知らんだろうが、今日本は他国からの圧力を受け、危険な状況にいる。最近では近隣国がここを狙っているという情報もある。

もちろん、表向きには条約を結んでいるが、このままだと吸収されるだろうな。戦争にはならないにしても、な。友愛国はこちらを見捨てる気だ。何か裏で動いているようでな。

日本はそんな状況を考慮し、独自でかなり前からマー君プロジェクトというものを進行していた。つまり、力を誇示し、それで他国からの侵入を止めるわけだ。そして――」

「いいかげんにしろよ! 何がマー君プロジェクトだ! そんなのデタラメだ!」

洋太はついに堪らず、叫び散らした。しかし、金髪の男――吉沢は微動だにせず、黙々と話を続ける。

「そして、今世の中を騒がせているマー君、正確にはMウィルス。奴が暴走した。

マー君は貴様も知っての通り人に感染するネットウィルスだ。我々が作ったな。

貴様みたいな馬鹿には理解できんだろうがな」
< 324 / 604 >

この作品をシェア

pagetop