マー君(原作)
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凪はキーボードから手を離し、椅子に座る両親を見た。いつもと変わらず、二人とも黙り込んでいる。そんな二人に歩み寄り、触れようとした。
「父さん、母さん、僕やったよ。皆にマー君を認めさせたよ。これで−−」
「これでなんだ?」
突然背後から声がした。凪はぎょっとして声がした方を振り返った。そこには電源がついたままのノートパソコンが、薄暗い中明かりを発していた。
「だ、誰だ! 誰かいるの?」
「なんだよ。僕のこと忘れちゃったの〜。僕は−−」
次の瞬間信じられないことが起きた。ノートパソコンの画面から黒い手が勢いよく飛び出してきた。
「マー君だよ。君の大好きな、マー君だあああああ!」
黒い手の次に腕が、そして肩が。凪はあまりの恐ろしさで動けなかった。逃げないといけないのに、足が動かない。
「ほ〜ら、強い子なんだろ? なら抗ってみなよ。この恐怖に」
マー君の黒い手がテーブルの縁を掴む。そしてそのまま体を引っ張り出す。
凪はキーボードから手を離し、椅子に座る両親を見た。いつもと変わらず、二人とも黙り込んでいる。そんな二人に歩み寄り、触れようとした。
「父さん、母さん、僕やったよ。皆にマー君を認めさせたよ。これで−−」
「これでなんだ?」
突然背後から声がした。凪はぎょっとして声がした方を振り返った。そこには電源がついたままのノートパソコンが、薄暗い中明かりを発していた。
「だ、誰だ! 誰かいるの?」
「なんだよ。僕のこと忘れちゃったの〜。僕は−−」
次の瞬間信じられないことが起きた。ノートパソコンの画面から黒い手が勢いよく飛び出してきた。
「マー君だよ。君の大好きな、マー君だあああああ!」
黒い手の次に腕が、そして肩が。凪はあまりの恐ろしさで動けなかった。逃げないといけないのに、足が動かない。
「ほ〜ら、強い子なんだろ? なら抗ってみなよ。この恐怖に」
マー君の黒い手がテーブルの縁を掴む。そしてそのまま体を引っ張り出す。