マー君(原作)
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「さ〜て、水月雨はどこだ?」

マー君に鎌を向けられ、凪は動けなかった。恐怖で息が詰まりそうだった。心臓は激しくドラムを打ち、全身から冷や汗が吹きでる。それでも、手に汗を握りながらも必死に抵抗した。恐怖に抗ってみせた。

マー君に。

「ぼ、ぼ、僕は、し、知らない」

だが、口がうまく動かない。呼吸がうまくできない。その様子を見ていたマー君が笑い声を上げ、甘ったるい声で挑発してきた。

「あれ〜僕が怖いのかな〜? 怖いなら認めちゃえよ。恋しい両親に会えるよ。会えるよ〜、ククククッ」

「ふ、ふざけるな! 僕は強い、強い人間だ! 誰が認めるか、お前なんかを」

凪は必死に声を張り上げた。が、すぐマー君に笑い飛ばされる。

「矛盾してるよ! 君。君は皆に僕を認めさせようとしてただろう。なのに、認めない? まあいいさ、早く水月雨の居場所を言えよ」
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