マー君(原作)
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「おい! 何やってる! 早くテレビを止めろおおお!」

あるテレビ局では大騒動が起きていた。テレビ局長の成田翔は慌てていた。彼、翔はJCOの幹部の一員だ。つい先程各地のテレビ局をマー君が支配し、あの放送を流したのだ。

「これは政府の命令だあああ! 早くせんかい!」

今年で定年を迎える成田は、体の負担も無視して、放送を止めるのに躍起になっていた。今スタジオにダークスーツに丸まった体を揺らしながら乱入して、顔を真っ赤にし叫び散らしている。

スタジオにいるスタッフ達が急いでマー君の放送を止めようと、走り回り、指示を出し作業をしている。カメラの前にいた女性アナウンサーも、立ち上がり、何をすればいいのかと辺りを見回している。

「はやくしろおおおおお! 早く放送を止めろ、この馬鹿どもがああああ!」

しまいには、成田はただぼうと立っている女性アナウンサーの襟元を掴み、怒りをぶつけた。

「お前は何をやっている! 早く動かんかああああ!」
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