マー君(原作)
<7>

学校裏に回ったワゴン車は、物置小屋の前で待機している正樹達の前に滑り込んだ。物置小屋は広い野原の真ん中にぽつんと立っている。

正樹の前に車が停止すると、同時に車内から雨、光也が飛び出す。

「リーダー! 既にJCOの地下施設にチームを送りました。残りの者は--」

スポーツ刈りをした青年は黒い仮面を外しチームの前に進み出た。彼の後ろには正樹同様黒い仮面をつけた若者達が集まっており、皆雨の指示を待っている。

服装はばらばらだが、黒い仮面は彼らの結束の強さを表していた。

雨は光也を後ろに従え、十数人いる正樹のチームを見た。皆覚悟ができているようだ。誰一人としてぴくりとも動かない。各々武器をしっかり握っている。

銃がほとんどだが、数人は木刀や長い鉄の棒、小型ナイフを持っている者も見えた。

銃より使い慣れた武器の方がいいのだろう。それとも--。

若さ故にか--。

黙ってチームを見つめていると、校門の方から銃声が聞こえてきた。その音は学校の中からも聞こえる。

雨はその音に気を引き締め、早口で正樹に命じた。

「先に突入した潜入チームはそのまま成幸と洋太さんの確保。その後は感染者を制圧しつつ、マー君の本体を叩く!」

「了解」
< 536 / 604 >

この作品をシェア

pagetop