マー君(原作)
三上には何が起きているかわからなかった。ただ、これが何かの始まりであることだけは理解できた。

「新世界だと、マー君は何をするつもりなんだ?」

そう言いながら、三上は学校を後にしようと校門に背を向けた。

と、その時また銃声が響いた。音のした方を振り向くと車に轢かれた兵士が起き上がり、こっちに銃を向けていた。

銃口から硝煙が上がる。

「あ、ああ、あ」

三上は胸に激痛を感じ、左胸に手を宛てる。そこには小さな穴が開いていた。

だが、それは確実に死に至る傷だとわかった。

「テロリストは全員、一人残らずデリートだ、人間!」

そう言うと、起き上がった兵士は続けて発砲した。三上に向けて。

三上の体がのけ反り、地面に倒れる。

三上は暗い視界の中、上から見下ろす仮面をつけた兵士を見続けた。

「デリート、コンプリート!」

次の瞬間、銃声が響き、三上の視界は暗闇に包まれた。
< 535 / 604 >

この作品をシェア

pagetop