マー君(原作)
吉沢に背を押され、洋太は走り出した。その際落ちていた銃を拾い走った。

「それでいい、貴様は進まなければならない。それが--」

背後から吉沢の声が聞こえた。しかし、すぐ警報で声が掻き消される。洋太はレベルMに対面する吉沢を何度も振り返りながら走った。

間宮のいる部屋に向かって。

『15、14、13--』

警報が耳に響く。死のカウントダウンのように。

緊張で胸が張り裂けそうだった。心臓は張り裂けそうだった。

それでも洋太は走った。死体を、血を越え。

前に--。
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