マー君(原作)
<14>

赤い屋根の二階建ての家――それは紛れもなく自分の家だった。

画面には家の前の道路まで良く見え、石門を正面に映し出されている。

勇気の家は道路沿いにあるため、家の前を細い一本道が通っている。

その道は普通の住宅街の道で、一定の間隔を空け電柱が立ち、家の門の近くにゴミ箱が見える。

そのゴミ箱の側を誰かが通った。

「な、んだ?」

目を凝らすと、それは勇気が通っている学校の制服を着た女子高生だった。

顔は白い仮面をつけていてよく見えないが、手にあるものが見えた。

見てはいけない物が。

「血……」

そう言った途端、画面がまたその女子高生をズームしていき、血だらけの仮面を映し出した。

そして、あろうことかこっちを見たのだ。

手に持つ血だらけの鎌を前に出して。

「ぞうだよ。ぢだよ。ゆうぎぐん」

「うわっ!」

勇気は思わず携帯を手放した。

鈍い音を立て、カーペットの床に落ちる。

衝撃的なそれに、尻餅をついてしまった。

だが、痛みはない。

いつの間にか息が荒げ、全身に嫌な汗をかいていた。

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