マー君(原作)
<3>

「た、竹村? ど、どうしたんだ、いったい」

手を弾かれた高橋が、恐る恐る再度竹村の肩を触った。

その途端、竹村がなんと実の担任を吹き飛ばしたのだ。

高橋は机にぶつかり、床に崩れ落ちた。

周りにいた生徒はとっさに立ちあがり、被害を受けずに済んだ。

「クククッ、邪魔だ、邪魔だ、みーんな、邪魔だぁ!」

竹村は両手を広げ高笑いした。その不気味な笑い声は静かに教室に響いた。

「僕は、ククククッ、マー君、ネット上の殺人鬼。僕を怒らせる奴は、みーんな殺してやる! 殺してやる」

あまりの豹変に、とうとう竹村の近くに座っていた生徒達が逃げるように立ち上がった。

竹村は彼らに目も暮れず、話し続ける。今教室は地獄と化していた。

「僕は君達にチャンスを与える。僕が送るメールを回せ。誰でもいい、回せ。そして僕の存在を周りの人間に知らせろ。そうすれば、死なずに済む。

ただし、同じ奴には回すな。回したら、それも死ぬ。死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬぞ! クククク、みーんな死ぬ! みーんな死ぬ! こんなふうにな!」

いきなり竹村は上着の内ポケットから包丁を取り出した。

それを見た途端、教室に叫び声が上がった。
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