犬と私の物語
第三章、お母さんの秘密
公園から10分ほど歩くと雪の家が見えてきた。家は一軒家で家族は父と母と雪が住んでいた。雪は一人っ子で兄弟がいなかった。


母は専業主婦で、父はIT関連の仕事をしていた。母は厳しい人だったが父は雪に甘かった。雪は心臓がドキドキして、これから母を説得しなければならないかと思うと恐怖を感じた。



「なんて言おうかな…。」


一筋の涙が出たが、それを手で拭った。玄関を開け、チャイムを鳴らす。
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