赤い糸の約束
「うん…
私も、愛してるよ…」
“愛してる”そう囁いた彼の表情はとても穏やかだった。
あの赤い糸は本当なんだ。
離れていても愛し合える。
あれはその証。
でも、やっぱり、離れているのは嫌だから待ってて?
見えなくなった彼の背中を思い出す。
帰ってきたらいっぱい愛の言の葉を送るよ。
恥ずかしいけど、それが本当の気持ちだから。
見上げた夜空は星が瞬いていた。
世界はまた、色鮮やかになった。