赤い糸の約束
どのくらい抱き合っていたのかわからない。
けど、永遠に続けと思えば思うほど時短いようで…
「ごめん、」
「えっ…?」
私からぬくもりは消えていく。
離れたくなくて手を伸ばすけど、その手にぬくもりは帰ってこない。
その寂しさと、悲しさで足下を見てしまう。
「月華」
そんな私に気が付いたのか優しい声色をおとす彼。
顔は上げなかったけど耳を傾けた。
「離れてごめん……けど、
今でもお前を、愛してるー…」
短い言葉だけど伝わる彼の想い。
「へい、ッ…」
顔を上げると近くにある顔。
そっと前髪が上げられるとそこへチュと音をたてて口付けた。
「っ///」
ふわりと笑い耳元で囁いて走って行った。