赤い糸の約束
「こやつも、馬鹿な奴だ。殺されるなら膿にと微笑むんだ。
本当、馬鹿だろう?だが、美しく、安らかに寝ているだろう…」
すべてを白に包まれたお梅さんが優しく、美しく笑い胸元に赤い花を咲かせていた。
あぁ、
とても綺麗だ…
「月華」
そして、貴方はずるい。
そんな穏やかな目で見られると私が何も言えなくなる事を知っているから、
貴方は見たことのない顔で私に微笑む。
「主の中では膿は立派だったか?」
私の中だけじゃない。
不器用なだけの貴方は他の人に理解してもらうには難しかったけど、とても立派な人でした。
「お前の手で逝かせてくれ、月華」