Ending Note


「――ねぇ。裕貴先輩だったら、宣告する?」



あたしたち家族の、なかなか解決しない問題を裕貴先輩にもぶつけてみる。



「……難しい問題だよな。宣告するにしても、それはお母さんの前向きな気持ちを信じてみないとダメだしな」


「……前向きな、気持ち……」



今のあたしには、ママが前向きなのか分からない。

あたしたちの前でだけ強がっていて、1人きりになったら涙を流して悲観しているかもしれない。



「もし、自分の親が……って考えたら、俺も答えは出せないと思う」



ママがまだ元気だったときに、もしもこういう状況になったら宣告してほしいかを聞いておけばよかった。



だけど――……


事前に聞いていても、いざ“そのとき”を迎えたら、あたしたち家族は結局、今と同じように頭を抱えるんだろう。



< 237 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop