Ending Note
「……あるわけがない。平川は“桜井裕貴の彼女”っていうポジションが欲しかっただけだったから」
「……どういう、意味ですか?」
裕貴先輩と平川さんが付き合い始めたのは、夏のはじめ。
あの頃のあたしは、塾の夏期講習の申し込みをしていた。
平川さんからの告白で2人は付き合い始めたらしい。
しかも告白の場に、平川さんは友達を数人連れてきていて……
「最初は断ったんだけど、そのうち平川が泣き出して。まるで裕貴が悪者みたいになってさ」
結局、2人は付き合うことになったという。
「裕貴も少しずつだけど、平川に好意を持つようになって……」
だけど――……
裕貴先輩は、平川さんの思いに隠された真実を知ってしまった。