消えた同級生【玩具の女編】
「大丈夫だよ〜!先生もいるから…」

ニコッと笑って見せる

「ね、じゃ、明日ね!」

心配させないように笑顔を強調し、手を振りながらかばんを持って社会科教材室に向かった。





第三社会科室は中一の教材と、その隣には担当の先生が休む講師室がある。私はその講師室に何度も通った。



…あの噂がでるまでは…




「先生…?二組の日直の如月です…」

教材室を覗き込んだが誰もいない…

しかし、その奥の講師室から小さな音がした。

講師室自体には教材室を通らないと入ることが出来ない

私はゆっくり足を踏み入れる。



……あの事件以来この部屋を使う先生がいたなんて…



講師室の扉を開け、中を覗き込む

「先生?如月ですが…」

誰もいないように見えた。

その時…



「…俺のいないところだとずいぶん話すんだな…蒼湖」


死角から突然声が聞こえた!!



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