消えた同級生【玩具の女編】
ぐいっと腕を引っ張られ、講師室の中に転がる

全身から血の気が引く…

首の後ろから冷たい汗が出て来るのがわかった…


「…寒河江……何で?」

「何で?」

ガラガラと寒河江が講師室のドアを閉める

「冷たいなー、俺はお前が日直になるまで待ってたんだけど。」

私が日直になるまでって…

「…ま、まさか…」

私は最悪の事態に気がついた。



……騙されたんだ!

寒河江がドアにより掛かって、腕を組みながら冷たい笑いを浮かべる。

「何で?何でこんな事するの?」

「さあ、なんでだろうねえ…、思い通りにならないのがムカつくからかな?」

「そんな事で?そんな理由で私をここに閉じ込める気なの?」

ニヤリと寒河江が笑う

「…そう、朝までね。

……この俺と一緒に!」


その時ピカッと眩しい光が窓から降った


い、今…何て?







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