キミと生きた時間【完】

「……んっ……」


気付くと、辺りは真っ暗だった。


泣き疲れて眠ってしまったようだ。


部屋の時計は夜中の1時を回っている。


嗚咽交じりに泣いたせいか、喉がカラカラだ。


この時間ならお父さんもお母さんも寝ているはず。


そろりと部屋から出て足音を立てないように階段を下りる。


「……――」


その時、かすかにリビングの方から人の話し声が耳に届いた。





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