キミと生きた時間【完】
「あの子、すげぇ楽しそうだな」
宇宙君も同じ場所を見ていたようだ。
キャッキャとはしゃぐ子供を見つめ、わずかに目を細めた。
「いいな。ああいうの」
ポツリと呟くようにそう漏らした宇宙君の瞳に影が差す。
それに気付いてあたしは思わずこう尋ねた。
「宇宙君も昔、お父さんとお母さんとこういうところにきたりした?」
「俺が小学3年までは。遊園地も行ったし、動物園にも行ったし、水族館にも行った」
「どうして小3までなの?」
「小3の夏、父さんと母さんが死んだから」
宇宙君の告白に思わず言葉を失っていると、宇宙君はふっとわずかな笑みを漏らした。