305号室の男。【完】

全然動こうとしないんですけど…。



困ったな…。



関わりたくないんだけどな。



でも…。



「はぁ…分かりました。トイレかすので用が終わったら、すぐに出て行って下さいね」



結局許してしまった…。



あたし絶対セールス来ても断れなさそうだな…。



「おぅ!サンキューな♪」



「……っ」



初めての笑顔に不覚にもキュンとしてしまった…。



「ん?顔赤いぞ?今度こそ見惚れたか?」



「…っ!?見惚れてませんっ!!」



「正直に言えってー」



「トイレかすの、やめますよ?」



奈緒は一人、部屋の中に入ろうとした。


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