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2.私と怜くん

2年生2学期。

秋も深まってきたある日のこと。


〈かーのんっ!見て!〉

そう言って、私に携帯を突き出すのは、親友である神無月美沙だった。

「ん?なになにー?」

〈今日から私の彼氏!斉藤薫!〉

「かっこいんじゃない?」

〈だよねだよね!さすが華音!〉

「それほどでも」

〈てかさ!噂ってほんとなのかな?〉

「噂?」

〈え!知らないの?!〉

「…うん」

〈なら教えたげる!〉

そう言って、美沙は説明を始めた。
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