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どうしよう…

美沙にもしものことがあったら…

私は心配で、体中が震えた。

そんな中、美沙の陽気な声が聞こえた。

〈華音ーっ!〉

「み…さ…?」

〈ちょ、何泣いてんの?!〉

「よかっ…た…」

〈え?え?!〉

あたふたしている美沙を見ながら、安堵のため息をもらす。


私が落ち着いた頃、美沙はどうして泣いてたの?と聞いてきた。

「急に、電話が切れたから…」

〈あ、それね!携帯の充電が切れちゃって…ごめんねっ!〉

私の目の前で大げさに手を合わせて謝る。
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