オアシス・カフェ〜三人のプリンス〜
卓人さんは、私の目元に唇を寄せると口で涙を拭った。
「お前は俺だけを見てればいいんだよ」
低くて掠れた色っぽい声に、涙は滝のように溢れ出す。
「卓人さぁんっ‼︎」
私は、卓人さんの首に腕を回すようにして抱きついた。
卓人さんはそれを受け止め、力強く抱き締め返してくれる。
「ひっく…大好きです…卓人さんの、ことが…っ…世界で一番、大好きです」
「ふっ、バーカ。もう十分伝わってるよ」
ずっと求めていた、卓人さんの温もり。
私、夢を見てるのかな…
さっきまでは凄く辛くて、もう恋なんてしないって思ってたのに。
今は凄く幸せで、恋をして良かったって心から思える。
暫くして、卓人さんが私の肩に手を置き身体を離すと、額と額を合わせた。
「もう俺以外の男に触らせるなよ?お前に触れていいのはーー…」
「卓人さんだけ!ですよね?」
卓人さんに代わって私が答えると、卓人さんは目を見開いた。
そして、甘くて、とろけてしまいそうなぐらい優しく温かい笑顔で、
「正解」
と頬にキスをくれた。