結婚の賞味期限 人生の消費期限【完】
「「いってきま~す」」

娘達がばたばたと学校に出かけていった。

私は晃希の保育園の用意をしながら

「パパ、こうちゃんの集金袋見た?」

「いつもかばんの中に入ってるんじゃない?」

「それがないから、きいてるんだけど…」

この忙しい時間に、必要なものがない。最悪現金を直接渡すしかないけど…

どうしてこういつも物を失くすのだろう…

心当たりをごそごそと探す。


そんな様子をみずき君は微笑みながら見つめていて…

私はムッとした。

「ねえ、そこで突っ立っているなら探して。見つからないと困るの!!」

それでも彼は微笑みながら、こっちを見て手を動かしている…

絶対に集中してない。

「もしかして、ママのバックの中にあるんじゃない?」

私はその言葉にはっとして、自分のバッグを探しに寝室に向かう。

まだ、バッグは確かそこにあったはず…

リビングに見つけたバッグを持ってきて

中身をひとつずつテーブルに広げる。これにそれに…

1つずつ並べても…

いつまでたっても出てこない…

たぶんここに挟んでなかったら、どうしよう…

次の瞬間私は黄色い袋を指につまんで目の前に出した。

「あったぁ~」

「よかったね。じゃ、いこっか?」

その時、みすき君はさっと晃希を抱き上げ、園バックを右手に持っていた。
< 2 / 69 >

この作品をシェア

pagetop