キライノカケラ
こんな気持ちで 笑顔でいられるわけがない


アタシは いつも通りの ジーンズとTシャツに着替えて
家を出た。


間の悪いことに 親が帰ってくる。

家族ごっこが笑顔でできるわけなんかない。


近くのショッピングセンターをうろうろして
空いたお腹を押さえる。


今頃 ほんとなら パパたちと合流してご飯なんか食べてるんだ。
いつから歯車が狂ってしまったんだろ。


千尋はあれからメールすらよこさないし


バカやろう・・・・・

「これからどうするかな~」

いつまでも限界だった。


パパたちはアタシたちが行くのを知らないから
真っ直ぐ帰ってくるんだろうな。


「ね キョン?」

名前を呼ばれて 振り向くと
派手な化粧をして 茶髪の女が手を振っている。


「え?」

「ヒロだよん~~」

「ヒロ?」

すっかり変わってしまった
中学の同級生だった 河野 博美が笑っていた。 

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