時猫
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二人の背を見送り、土方は息をつく。
「…おい。いるんだろう?山崎」
道場の扉が開き、パッと山崎が姿を現す。
「お呼びですか」
「あぁ。…あの女……」
「柏原伊吹、ですね」
「……お前にも分かるか」
はい、と山崎は頷いた。
椿と伊吹が歩いていった廊下を、土方は見つめる。
「山崎」
「はい」
「外の監視は、暫く島田に任せろ。今は柏原伊吹を見張れ」
「分かりました」
「それから、何か情報を手に入れたら、すぐ俺に知らせるように」
「…御意」