時猫
その日の真夜中──。
新選組屯所の庭に、炎が燃え上がる。
「火事やー!」
京に住んでいる人達は、真っ黒な煙を見て騒ぎだすが…。
建物は燃えず、庭には大量に、紙の燃えた後が残っているだけだった。
「…何の騒ぎだ」
土方や近藤、沖田に椿、幹部──。
そして伊吹も、そこに集まる。
「誰がやったんだ?」
珍しく土方ではなく、近藤が低い声を出す。
そんな近藤の様子に皆が恐縮する中、椿だけはそこに近付いていった。