時猫
「心配し…」
「──椿」
“心配しないで”
そう言おうとしたのだろう。
しかし、それは土方によって遮られた。
「これは、俺らの大事な仕事だ。失敗は許されない」
「…分かってる」
「お前、刀をまともに握った事ないだろう」
「でも…」
「お前はここに残れ」
「──!」
どうして、と言うが、土方は立ち上がる。
「さっきお前も入れて、35人と言ったが…。お前がその様子じゃ、34人だ」
「私、足でまといなの?」
そして出た言葉は、これだった。
「…あぁ」
唇を強くかむ。