時猫
「椿さん!」
しかしそれは、沖田の手によって、しっかりと抱きとめられた。
翔太は、沖田と椿を交互に睨みつける。
「お前らだけは…許さない」
ゴポッという水音。
…その瞬間、胸のあたりを手で掴み、沖田はその場に倒れ込んだ。
「沖田さん!沖田さん!」
沖田は口を手で多い…
そこからは、真っ赤な鮮血が、溢れ出ていた。
なおも咳き込み続ける沖田を、意識が朦朧とする中、椿は支えようとするが、目の前が真っ暗になり、意識も遠ざかる。
「ごめん、庄吉…」
チリンと、また鈴の音が聞こえた。