時猫
「……ん?」
朝日の光で、椿は重たい瞼を持ち上げる。
「朝…」
そこでハッとし、急いで障子を開いた。
「…嘘」
夢ではなかったのだ。
そこに広がるのは…
やっぱり昨日と変わらない、幕末の風景。
「……」
ぎゅっと、口を引き結ぶ。
目が覚めたら現代…なんて、期待してた私が馬鹿だったと、椿は布団を片付け始めた。
直後、ぐーっと椿のお腹が鳴る。
昨日から何も食べていなかったのだ。
「お腹すいた…」
すると、それを見計らったかのように、カラっと襖が開く。