時猫
「……お前の情報が、ない」
「…はっ?」
土方の部屋に入って突如、椿はそんな事を言われた。
「だから、お前の情報がねぇんだ。本名を言え」
「……本名、如月椿ですが」
椿には意味が分からなかった。
「それが本名なのだとしたら、どう説明する」
「え?」
「お前は、存在していない人間…という事になるんだぞ」
椿は思わず、目を見開く。
…当然と言えば当然だ。
未来を生きている人間の情報が…
過去に、あるわけない。
「お前…。一体何者だ?」
「……」
土方と沖田の視線を受け、椿は俯く。