時猫
「どこ行ってたの?」
「土方さんの部屋に行ってました」
そう、と椿は言い、布団にくるまる。
「ねえ」
「何ですか?」
「私、せっかく小姓になったのに、何もしてないよね?」
「あぁ…。そうでしたね」
「明日からやるわ」
「それがいいですね。明日は巡察があるので」
沖田は眠そうにあくびをし、椿から離れた位置にある布団に転がる。
「おやすみなさい」
「…おやすみ」
月明かりが差し込む中、二人の寝息だけが聞こえた。