sweet heart

淡い恋心


バイクでおよそ10分あたしはいつものたまり場に着いた。

「芽亜ー!!遅かった~?」
『全然大丈夫だよお☆それより、いっぱい友達呼んだから♪』
「マジで!禅君いる?」
禅君とは、芽亜の彼氏。
『いるよ~またあとで紹介するね★』

ボケーっとしてると、誰かとぶつかった。
「わあっ!ごめん!」
『いーよいーよ。それより見たことない子だなあ・・・。』
「あーえっと・・・桜木桃奈です。」
『桃奈ね!よろしくなー』
「あんたは?」
『俺?俺は、藍。』
その藍っていう男はとてもイケメンで背が高かった。
あたしは、藍と軽くあいさつを交わし、たまり場へ向かった。

『あ、もしかして、桃奈ちゃん?』
「ん?あ、うんそうだけど・・・」
『あたし麗華あ~よろしくね☆』
麗華ちゃんは、大きな目が特徴ですごくかわいかった。

『あと、俺、禅だからよろしく』
麗華ちゃんと話していると、横から禅が入ってきた。
「よろしくね~!!」
禅は怖そうだったけど、笑った顔は優しそうだった。

そしてしばらく、みんなで飲んで、話をしていた。
すると、藍がまたあたしに話しかけてきた。

『アド教えてくんない?』
「ん?ああ~いいよ」
『つか、俺彼女募集中だからそこんとこよろしくな~』
「はあ?そんなんあたしに言ってどうするワケ・・・・?」
『いやあ・・桃奈俺のタイプだし?(笑』

どきん
・・・え?なんなのこの気持ち・・・
しかも、藍、顔赤いし・・・。

『お、俺トイレ行ってくる。』
そう言って走り去って行った。
「なんなの・・・?」
あたしの心臓はまだうるさかった。

でも、「藍」ってなんか聞き覚えのあるような・・・。
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