恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
「今日はね。美奈ちゃんと優奈ちゃんにも大事な話があるんだ」

彼は食後のコーヒーを飲み終えるとおもむろに立ち上がり、

向かい側に座っている私の椅子の横に立つ。

「みっちゃん、なに?」

娘たちは私の横に立つ彼に興味津々で話しかける。

「優奈ちゃんと、美奈ちゃんがよく家でしていた遊びを、

今ここでちょこっとだけしたいんだけどいいかなぁ?」

「えっ?何して遊んでくれるの?」

「美奈ちゃんと遊ぶわけじゃないんだ。ただ、ここで証人になって欲しい」

「証人?」

「そこであったことを証明する人よね。で、みっちゃん何をするの?」

優奈には何か心当たりがあるのか、微笑んで彼の方に向いた。

私の肩に手をかけながら、微笑んで立つ彼。

「ちょっと勇気がいるから緊張するんだけど、でも頑張るから、二人とも応援してくれる?

じゃ、そこで見ていてね。まずは、お母さんから…」

彼は美奈に向かって満面の笑みを、優奈に向かってはウインクする。

そして、私の肩から掌を離すと、私の左手を引き彼に向い合せにその場に立たせた。

私はこれから何が起こるのか訳が分からなくて、身長の高い彼を不安げに見上げる。

先ほどのおちゃめな可愛い彼はなりを潜め、真剣な顔になっていた。

「相良ひなさん。

…僕と結婚してください」
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