桜色ノ恋謌
「……ありがとうね、如月さん。ようやく、琴子に気持ちを伝える事ができたよ」
「倉木さんと高橋さん、どうするんですか?」
「……結婚……しようって。ああ、でも入籍だけなんだけどね!私は仕事を辞めるつもりはないし、咲絢のマネージメントもしっかりやるからその点は心配しないで」
高橋さんは慌てて言い訳してるけど。
もう、今日の高橋さんが乙女に見えて仕方ないよ。
顔は真っ赤だし、声は小さいし俯いてるし。
それでも、見ていて分かるもんね。
高橋さんの瞳が、今までに見たことも無いくらいに瑞々しく潤ってるってこと。
だからつい私も嬉しくなって、お祝いしてあげたくなる。
「おめでとうございます。一緒に暮らすの?仕事は辞めないの?私なら心配ないよ?」
「ありがとう。でも、咲絢はまだまだこれからが正念場じゃない。今私が抜けたらとんでもないことになるもの」
「でも、無理しないで下さい。倉木さんも、高橋さんに無理させないで下さいね」
倉木さんは、しっかりと頷いてくれた。
「私達の今後の事は東京に戻ってから決めることにして、咲絢?」
「なんですか?」
改まった高橋さんの口調に、私は思わず身構えた。
「私が前向きに将来を考えたら、咲絢も私に隠している事を話す約束だったわよね?」
う。忘れてた。そう言えば、そんなこと言っちゃったっけ。
言わなきゃ、まずいかなぁ……?
「倉木さんと高橋さん、どうするんですか?」
「……結婚……しようって。ああ、でも入籍だけなんだけどね!私は仕事を辞めるつもりはないし、咲絢のマネージメントもしっかりやるからその点は心配しないで」
高橋さんは慌てて言い訳してるけど。
もう、今日の高橋さんが乙女に見えて仕方ないよ。
顔は真っ赤だし、声は小さいし俯いてるし。
それでも、見ていて分かるもんね。
高橋さんの瞳が、今までに見たことも無いくらいに瑞々しく潤ってるってこと。
だからつい私も嬉しくなって、お祝いしてあげたくなる。
「おめでとうございます。一緒に暮らすの?仕事は辞めないの?私なら心配ないよ?」
「ありがとう。でも、咲絢はまだまだこれからが正念場じゃない。今私が抜けたらとんでもないことになるもの」
「でも、無理しないで下さい。倉木さんも、高橋さんに無理させないで下さいね」
倉木さんは、しっかりと頷いてくれた。
「私達の今後の事は東京に戻ってから決めることにして、咲絢?」
「なんですか?」
改まった高橋さんの口調に、私は思わず身構えた。
「私が前向きに将来を考えたら、咲絢も私に隠している事を話す約束だったわよね?」
う。忘れてた。そう言えば、そんなこと言っちゃったっけ。
言わなきゃ、まずいかなぁ……?