恋愛部☆番長組




 もやもやのまま案内されて密君はそん

 な私の変化をすぐに見破った。



「なんだよ?そんなに俺が他の奴と話す
 のが嫌なのか?」



 そう言って私をからかって遊ぶ。

 私は―――...

 ...そんな密君が前まで好きだったのに。


 ...最近は分からない。

 どんどん自分が嫌な女になっていくと

 思うと、なんだか耐え切れなくて―――...



 涙が、流れた。



「え、お、おい...そんなになくことか?」




 戸惑ってるよね...

 そりゃそうだ。

 いきなり私が泣き出すなんて、今まで

 一度も無かったから―――...。




「ご、ごめんっ――...なんか、もう卒業 
 なんだなぁって思ったら悲しくなって..」




「そうか...悪かったな。呼び出して。
 すぐ終わる」



 っ....そんな優しい顔されて言われたら

 余計、別れがつらくなるよ―――...っ。


 やだ...そんな顔しないでっっ!



「お前はもうすぐ卒業する」



 
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