お前のすべてを愛してやる【完】
達哉が話し終えると、ふぅ…、と息を吐きだした。



「………」



狭い部屋に5人、誰も喋る事ができずにいた。



「亜矢乃っ!!」



最初に声を出したのは、真琴で。



亜矢乃の名前を叫ぶように呼ぶと、そのまま抱き付いた。



「ごめん、ごめんね。わたしもあの時、一緒に付いていけば良かった…!!」



亜矢乃は真琴の言葉にゆっくり体を離し、首を横に振った。



そして携帯を取り出し、文字を打った。



【真琴じゃなくて良かった】



「亜矢乃っ…」



真琴は両手を顔にあて泣いた。
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