余命5年と言われて(膠原病)

吐き気があるのに、何故仰向けに寝せるのかわからない。

救急隊は3人来ていた。
わたしが「心臓と肺の病気があります」と言ったからだろう。

「何時くらいからこの状態なんですか?」

???

「いま何時ですかね」

「5時半です」

わたしが起きたのは朝の5時だった。

「5時くらいだと思います」

「今から病院に電話して受け入れてもらえるか聞きますね」

普通?それは救急車の中で行うと思うが、母が落ち着くのを待っているので、家から病院へ連絡してくれた。

あの、

救急車に乗せられたのにもかかわらず、それからいろいろと聞かれて、病院へ連絡してという、あの時間、あのときの早くして、早く病院へ連れて行って、という思いは、救急車に乗った人は経験しているのではないだろうか。

早く病院へ行かないと死んじゃうじゃないのーーー!

必要なことだとわかっていても本人や家族はそう思ってしまう。


今回は救急車に乗り込むとすぐに病院へと動き出した。


血圧も高くないし、酸素濃度も93%、そこまで低いというわけではなかった。


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