余命5年と言われて(膠原病)

つまり、救急車で運ばれたときのベッドではなく、救命センターに自力で来た人が、診察を待つ間などに使うベッドということ。

かりんも、何度かわたしが連れてきたときに、ここのベッドで寝かされ、点滴などをされたのだ。

いまは外来でも、特に具合いの悪い人は中にベッドがあり、そこで休んだりできるようになっている。

入院しなくても良いなら、妹たちを呼ばなくてもいいかな、と思ったけど、帰る頃はもう日差しが強くなっていた、朝の5時に救急車を呼んで、終わったのが10時になっていた。

家までは歩いてわたしだけ車を取りに行けばいいのだが、日差しが……

それに、わたしもキツイ。
どうせこの日は妹たちは家に来ることになっていたし、家に帰ってもまた吐くようなら病院に連れて行かなくてはならないので、来てもらうことにした。

しかし、使ってない車椅子はパンク中。

車椅子には乗らないと決めている母の前で、用心のために空気さえも入れることもできないのだ。

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