余命5年と言われて(膠原病)

なんとか家に帰り着き、急いでおかゆを作る。

母は、食事をしないと薬を飲まない人だから。

お茶碗に半分ほどに、梅干しを少し入れて食べさせる。

「少ないけどおいしいね」

母という人は、どんなときでもご飯は食べる。

高熱が出ていても、なんでも、とにかく食べることはやめない。

吐かないかな……

心配していた吐き気も止まり(早すぎて逆に怖い)薬を飲んで布団に横になる。

わたしの自力神経がヤバイので、わたしも横になるが、あ、布巾の漂白しておかないと、とか、あ、お茶碗洗わないと、とか、することがあって横になってられない。

なんだか胸がムカムカして、ご飯も食べたくない感じ。

妹たちは「お昼ご飯買ってくる」と言う。
あの人たちはいつもマイペースだ。

わたしから5時に起こされてるので、ソファーのところで寝ているし。

わたしは妹たちがいるうちに、ドラックストアに行った。

母は死んだように眠っている。

妹たちも眠っている。

わたしも横になりたい。


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