【続】朝の旋律、CHOCOLATE


出るなって言ったのに!

警察呼んどいて、みちゅがあんな棒で殴ってたら…みちゅが捕まるじゃないか!




お巡りさんが居なくなり、落ち着きを取り戻した婿様の、小言。

私はうなだれて。
じっと、おとなしく聞いていた。



部屋に戻って。
ぐるりと、部屋を見回した。


私の、部屋。


あいつが哲に言ったように、引っ越しを、しないと。

哲から離れないと。



警察から注意されれば、我に返る?
そういうストーカーは多い、と何かで読んだ。

だけど、我に返らないタイプは……きっと、私に裏切られたと思い込むか、哲や婿様が邪魔をして、罠に嵌めたと…思うんだと、思う。




引っ越しを、しないと。

哲が、殺されちゃう。



哲と離れて。
仕事を辞めて。

あいつ、殺らないと。





………………。
…駄目。

駄目だよ私。


思考が“可哀想な私”になってる。

自己犠牲に、酔ってる。



“可哀想な私”が可哀想で、泣いてしまいそう。


私…哲の思い、無視する気?




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